トールとルーミーの違いが気になる方に向けて、デザインや装備、値段などを比較しながら、どっちが人気なのか、買うならどっちが良いのかをわかりやすく解説します。
同じ車といわれるジャスティやタンクとの関係、ライバル車のソリオとの違い、中古車市場での傾向もあわせて紹介します。
記事のポイントまとめ!
- トールとルーミーの基本的な違い
- 外観・内装・性能の比較ポイント
- 人気や価格差、中古市場の傾向
- ジャスティ・タンク・ソリオとの関係性
トールとルーミーの違いを基本から比較

トールとルーミーは、一見すると同じように見えるコンパクトカーですが、細かく見ていくと「デザイン」「大きさ」「内装」「走行性能」「燃費」「安全装備」「維持費」など、違いが見えてきます。
両車はダイハツが開発した車両を、トヨタとダイハツそれぞれが販売しているOEM車で、ベースは共通です。
ただし、メーカーによる装備やオプション設定に違いがあるため、使い勝手やコスト面での差が出る場合もあります。ここでは、はじめて比較検討する方にもわかりやすいように、見た目や機能面、維持費まで含めてトールとルーミーの違いを丁寧に解説していきます。
デザイン・大きさ・内装の違い
結論から言えば、トールとルーミーはほぼ同じ車ですが、エクステリアやインテリアには微妙な違いがあります。
その理由は、両車ともにダイハツが開発した同一車種をベースにしており、販売するメーカーごとにフロントマスクや一部装備を変更しているからです。
外観デザインの違い
- トールとルーミーでは、グリルやヘッドライトの形状、バンパー周辺のデザインが異なります。
- 特にフロントビューで印象が分かれ、ルーミーはトヨタらしい力強いデザイン、トールはよりシンプルで落ち着いた印象を持ちます。
車体サイズは完全に同じ
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|---|
トール・ルーミー共通 | 3,700mm | 1,670mm | 1,735mm |
- 室内空間も広く、両車ともに後部座席の足元にゆとりがあります。
内装の違いはグレードによる
- シート素材やカラー、パネルデザインは販売グレードによって変わりますが、基本的なレイアウトや操作性は同じです。
- 上位グレードでは、シート表皮の質感やメッキ加飾が追加されるなど、質感に差が出ます。
つまり、見た目の違いはあれど、基本的な使い勝手や空間の広さは共通と考えてよいでしょう。
走行性能・燃費・安全装備を比較
走行や安全面での違いは少ないですが、選ぶグレードによって印象は大きく変わります。
走行性能はターボモデルがポイント
- 両車とも1.0Lのエンジンを搭載していますが、自然吸気モデルは街乗り向き、ターボモデルは高速道路や坂道で力強さを発揮します。
- スムーズな加速を求める場合は、ターボエンジン搭載車が適しています。
燃費性能は平均的
駆動方式 | 燃費(WLTCモード) |
---|---|
2WD | 約18.4km/L |
4WD | 約16.8km/L |
- ハイブリッドではないため、燃費に特化した車と比べると少し劣りますが、コンパクトカーとしては十分な数値です。
安全装備はスマートアシスト搭載
- 自動ブレーキや車線逸脱警報などを含む「スマートアシストII」が搭載されています。
- 衝突回避や誤発進抑制など、基本的な先進安全機能は一通りそろっています。
安全性に関しても、グレード選びが大きく影響するため、装備内容はよく確認しておきましょう。
維持費や使い勝手に違いはある?
基本的な設計が同じため、維持費や日常での使いやすさに大きな違いはありませんが、選ぶ条件によって若干の差が生まれます。
年間維持費の目安
- 自動車税や保険、燃料代、車検費用などを含めた年間維持費は、平均で約30万円程度です。
- ターボ車や4WD車を選ぶと、燃費や保険料にやや影響が出る可能性があります。
荷室や収納は共通仕様
- ラゲッジスペースは後席を倒せば広く使え、収納ポケットや小物入れも充実しています。
- 子育て世帯や日常の買い物用途にも適した設計です。
ディーラーサービスの違い
- トヨタ店・ダイハツ店のアフターサービス体制や保証内容は異なる場合があります。
- 店舗数や接客対応の好みも、使い勝手の一部といえるでしょう。
このように、基本的には同じ内容でも、グレードや販売店によって微妙な違いが出る点を知っておくと安心です。
買うならどっち?トールとルーミーの違い

トールとルーミーで悩むとき、気になるのは「人気の違い」や「価格」「中古車の相場」、そして「関連車種との違い」かもしれません。
販売台数の多さや値段の安さだけでなく、ジャスティやタンクとの関係性、さらにはソリオのようなライバル車と比べたときの違いも判断材料になります。
ここでは、どちらが買いなのかを判断するために必要な情報を整理しながら、選び方のヒントを紹介していきます。
どっちが人気?販売台数で見る傾向
現在のところ、人気が高いのはルーミーです。理由は、販売実績に明確な差があるためです。
販売台数の比較(2022年実績)
車種 | 年間販売台数(台) |
---|---|
ルーミー | 約109,000 |
トール | 約11,500 |
- この差は、トヨタの販売網が広く、ルーミーの方が消費者の目に触れる機会が多いためと考えられます。
- また、ルーミーは複数のグレード展開や特別仕様車が豊富で、選択肢が多い点も人気の一因です。
このような点から、販売台数だけで見るとルーミーの方が支持を集めていると言えるでしょう。
新車・中古の値段やどっちが安いか
どちらが安いかというと、条件次第ですが、中古市場ではトールの方が安価に見つかることもあります。
新車価格の比較(2024年時点)
車種 | 新車価格帯(万円) |
---|---|
ルーミー | 約146〜230 |
トール | 約146〜230 |
- 新車価格はほぼ同じ設定ですが、装備内容やオプションで価格が上下します。
中古価格の傾向
車種 | 中古価格帯(万円) |
---|---|
ルーミー | 約32〜310 |
トール | 約40〜263 |
- ルーミーは流通量が多いため、価格の幅も広く、状態や年式によってはお得に購入できる可能性があります。
- 一方、トールは流通量が少ないため、条件によっては値下がりしにくい傾向があります。
どちらが安いかは一概に言えませんが、中古で探す場合は在庫の豊富なルーミーに軍配が上がるかもしれません。
同じ車?タンク・ジャスティとの関係
結論から言えば、トール、ルーミー、タンク、ジャスティは基本的に同じ車です。これはOEM供給という仕組みで、ダイハツが製造し、各社がブランドを変えて販売しているためです。
よく見かける
— うさぎ (@papausa_mamausa) January 25, 2025
タンクとルーミーと
トールの違いが
分からない・・・
一応 外観が違うとは
書いてあったけど
私には分からなかった・・・
各車種の関係性
車名 | 製造元 | 販売元 |
---|---|---|
トール | ダイハツ | ダイハツ |
ルーミー | ダイハツ | トヨタ |
タンク(販売終了) | ダイハツ | トヨタ(旧) |
ジャスティ | ダイハツ | スバル |
- 基本的なボディサイズや装備は共通で、フロントデザインやエンブレムなど一部が異なるだけです。
- 2020年以降、タンクはルーミーに統合される形で販売終了となっています。
このように名前は違っても、見た目と販売チャネル以外に大きな違いはありません。
ソリオとの違いもあわせてチェック
トールやルーミーとよく比較されるのが、スズキの「ソリオ」です。ただ、設計思想には違いがあります。
大きな違いとなるポイント
- ソリオは1.2Lエンジン+マイルドハイブリッドを搭載しており、燃費性能では優れています。
- 一方、トール・ルーミーは1.0Lガソリンエンジンで、低速域では扱いやすいですが、加速力ではやや劣る傾向があります。
- ソリオは走行性能と静粛性が高く、長距離ドライブや家族利用に向いています。
- トール・ルーミーは室内高とスライドドアでの使いやすさが魅力です。
このように、燃費やエンジン性能を重視するならソリオ、使い勝手や価格を重視するならトール・ルーミーという選び方もできます。
トールとルーミーの違いまとめ
トールとルーミーの違いを比較すると、見た目やグレード設定、販売台数に差があるものの、車としての基本性能は同じです。人気の面では、トヨタの販売力によって「どっちが人気か」と聞かれればルーミーに軍配が上がります。
では「買うならどっちがいいのか?」と考えると、購入先のディーラーの対応や在庫状況、中古車市場の価格差が判断材料になります。新車の値段に大きな差はありませんが、中古ではルーミーの方が流通が多く、どっちが安いかは条件次第です。
また、タンクやジャスティといった車種も、実は同じ車として設計されており、外観の違いを除けばほとんど共通点ばかりです。一方、スズキのソリオは異なる設計で、ハイブリッド仕様や燃費性能に優れたライバル車です。
中古を検討する場合は、これらすべてを「同じ車」として比較対象に含めると選択肢が広がります。
最終的には、見た目の好みや販売店、価格、装備の違いなどを比較しながら、自分に合った一台を選ぶのがベストです!